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こんにちは、とておです
家電量販店に勤めて20年以上になります
今回は下記の方々に向けて書いております
- 一般の家電ユーザー
- 家電量販店に勤め始めた方
- これから家電量販店に勤める方
私の知識や意見が役に立てば嬉しいです
今回の記事を読めば
タテ型洗濯機の選び方が分かります
結論を言うと
6~8年先の未来を見据えて容量を選び
乾燥機能・洗剤自動投入機能はお好みで
設置場所の環境に合わせて機種を選んでください
寸法・設置環境
当たり前の事ですが
洗濯機周辺の寸法や設置環境に気を付けて
搬入可能な機種を選ぶ必要があります
防水パン
ほとんどの全自動洗濯機は防水パンに収まると思いますが
防水パンに乗せることで
想像以上に前に突き出たり
高さが高くなって取り出しにくくなったりすることもあります
蛇口の位置
大容量の洗濯機は背が高いです
今までは大丈夫だったけど
新しく買い換えたら蛇口に当たってしまう
というケースもあります
場合によっては蛇口や壁ピタ水栓への交換必要な事あります
蛇口の位置・高さも事前に確認しておいた方が良いです
判断に迷ったらお店に下見に来てもらいましょう
排水口の位置
排水の位置も重要です
基本は洗濯機のすぐ脇にある事が望ましいですが
洗濯機の真下にあったり
そもそも排水口が無く
お風呂や側溝に排水を流している事もあります
真下の場合は真下排水キットを使ったり
かさ上げ台で洗濯機の下にスペースを作る必要が出るケースがあります
また排水口が近くにない場合は水がうまく流れるように
排水ホースに勾配をつけて伸ばしてあげる必要があります
うまく勾配がつけれず排水が流れないと
なにかしら不具合が出ることもあります
ランドリーラックの高さ
洗濯機の上にラックを組まれてる方は多いと思います
洗濯機の高さがラックに当たってしまい
搬入が出来なかったり
ラックを買い替えなきゃいけなかったり
設置は出来たけど扉が途中でラックに当たり開かない
なんてこともあります
設置した時の高さを想定して機種選定してください
衣類乾燥機スタンド
現在衣類乾燥機を洗濯機と一緒に設置していて
洗濯機に直接つけるタイプのスタンドを使用している場合
衣類乾燥機と洗濯機は同じメーカーで合わさないと設置出来ません
購入前にかならず現在使用中のメーカーを把握してください
設置スペース
タテ型洗濯機にも設置に必要なスペースがあります
機種にもよりますが
- 後ろ 約2cm
- 左右 約2cm
- 上 フタが開く範囲
- 前 開放
運転中揺れるのでスペース確保が必要です
また設置場所は水平で安定した場所が良いです
付属品や本体にある水平器を見ながら設置します
容量
まず洗濯機を選ぶのに容量は重要です
だいたい1人あたりの洗濯量の目安は
1.5kg/1日 です
4人家族であれば
1.5kg × 4人 = 6kg となりますが
毛布を洗うなら7kg以上あったほうが良いと思います
主要日本メーカーでは12kgまで発売されており
アクアからは14kgの機種が発売されています
よく売れているのは7~8kgです
家族構成にもよりますが
個人的には10~12kgあれば
- 冬物の洗濯物が多い時
- 旅行から帰った時
- 突発的に洗濯物が増えた時
などに難なく対応できるのでおススメです
生活スタイルは変化しますので
子供の成長や家族構成の変化など
今後6~8年先の予想される『最大洗濯物量/1日』を考えて
容量選択しましょう
8~10年で各メーカーの修理部品が無くなってきます
10年経つと修理もできず買い替えとなる可能性が高いので
購入時に考えるべき未来は6~8年先が良いと思います
洗剤自動投入
洗剤自動投入が搭載された機種も随分と増えてきました
後で説明するインバーター搭載機種の大容量タイプに多いです
液体洗剤用タンクと柔軟剤用タンクに
あらかじめ入れておけば
洗濯のたびに洗剤を入れる手間が無くなります
皆さんが機種選びに気にされる機能です
乾燥機能付き
タテ型洗濯機でも乾燥機能を搭載した機種が多く発売されています
ドラム式によくあるヒートポンプ乾燥の機種は無く
ヒーターで乾かすので電気代はかかります
なおかつ乾燥時間も長いので
電気代は結構違ってきます
パナソニックの【洗濯→乾燥】消費電力量と時間で比較すると
タテ型 NA-FW12V1 2,550Wh 235分
2,550Wh ÷ 1,000 × 31円 = 79.05円/1h
79.05/1h × 3.91時間 = 約309円/1回
ドラム NA-LX127AL 892Wh 98分
890Wh ÷ 1,000 × 31円 = 27.59円/1h
27.59/1h × 1.63時間 = 約45円/1回
(2022年7月に改訂された電気料金目安単価31円で計算しております)
1回洗濯から乾燥すると電気代の差が約264円
1年間で 264円 × 365日 = 約96,360円 差が出ます
これだけ違うと毎回乾燥する人はドラム式洗濯機を選ぶべきでしょう
タテ型洗濯機を選ぶ方はたまにしか乾燥しない人ですね
改めてドラム式との比較を簡単に言うと
- 洗濯乾燥時間が長い
- ヒーター乾燥なので電気代がかかる
- 遠心力でシワになる
などのデメリットがありますが
- ドラム式より省スペース
- ドラム式より価格が安い
というメリットもあります
乾燥機能付き機種は洗濯容量12kg~9kgタイプが多いですが
シャープは5kgの乾燥機能付きタテ型洗濯機を発売しています
インバーター
カタログを見るとインバーターが
搭載された洗濯機と
搭載されていない洗濯機で
分けて掲載されています
インバーター搭載機種
インバーターが搭載されていると
モーターの動きを洗濯物の量に応じて調整してくれます
メリットは主に
- コスト削減
- 騒音低減
電気代と水道代の節約
日立の7kg洗濯機で比較すると
インバーター搭載 BW-V70H
消費電力量45Wh 運転時間32分 使用水量86ℓ
1回の運転で電気代約0.7円 水道代約22円
洗濯コスト約 22.7円/1回
インバーターなし NW-70G
消費電力量120Wh 運転時間43分 使用水量108ℓ
1回の運転で電気代約2.6円 水道代約27円
洗濯コスト約 29.6円/1回
差額が 6.9円/1回
購入額の差額が20,000円の場合
1日1回の運転で元を取るまで約8年間です
うーん 微妙ですね
静かさ
騒音が少ないと夜間の洗濯や
アパートなど生活音を少しでも抑えたい人にとってはメリットと言えます
同じく日立の7kg洗濯機で比較すると
インバーター搭載 BW-V70H 脱水時38dB
インバーターなし NW-70G 脱水時46dB
ちなみに40dBで図書館レベルの騒音だそうです
インバーター搭載なし機種
インバーターを搭載していない機種のメリットは
価格が安い です
ただ8kg以上の大きいサイズではあまり発売されていません
まとめ
- 自宅の設置環境の確認は必須
- 洗濯物の1日の目安は 1.5kg/1人
- 6~8年先の生活スタイルを見据えて適正容量を決めると良い
- 洗剤自動投入機種が増えている
- タテ型洗濯機の乾燥はたまに使う人向け
- インバーター搭載なし機種は安い
以上をふまえて自分に合った洗濯機を選んでください
最後まで読んで下さりありがとうございます
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